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2006.04.06

四国、よいとこ 431 映画「カルメン純情す」 「再軍備」か否かを背景に。

 二〇〇六年四月六日。

 朝のハングル教室の後、仕事で高知市から高知県四万十市へ。
 帰ってから、また木下恵介監督の映画を見ました。

 「カルメン純情す」(一九五二年十一月十三日。松竹大船)です。

 僕が五歳の時に公開された映画です。

 ストリッパーのリリー・カルメンこと「おきん」のお話です。
 純な片思いに目覚め、「正業」につこうとしますが‥‥。

 徹底して「斜めの画面」を多用して「不安定で動きのあるシーン」をつくっています。
 おっ、東京都の中心部とおぼしい所に路面電車が走っています。

 アメリカのいいままに「再軍備」するか、それとも否か。そうした時代のつばぜり合いを丹念に描き込みながらの「娯楽作」です。

 えせ芸術家宅の「お手伝いさん」のせりふがすごい。
 アメリカが日本に落とした原爆への憤りでいっぱいです。
 「こりゃぁ、かわいそうに。原爆です」
 「ほんとに、こりゃぁ原爆です」
 「はい。もう原爆はこりごりでございます」
 「原爆、すごいです。あの子は原爆で死にました」
 「めんどうくさいけど原爆のおかげです」
 「奥様、原爆です。きましたよ。赤ん坊を抱いて」
 「まあ、はばあだなんて。なさけない。これも原爆のおかげです」
 「こんどは長崎でございます。もう、こうなったら駄目でございます」
 この彼女は「再軍備」反対派です。

 外にも、へーっというせりふがたくさん出てきます。
 「弱いものは、みんな泣いているんだ」
 「日本って、お金がないのねー」
 「独立日本とともに生まれ変わりなさい」
 「ああーっ、生きていくってさびしいや」
 「(「私は弱気を助け、強きをくじく」に)共産党かー」
 「(「ああ、恋をしたのか」に)ばかーっ! はっきりいうな」

 左胸に「日の丸」を張り付け「君が代」を歌い、「君が代」の扇子を振り回す「日本精神党」(?)の女性代議士候補「佐竹熊子」がいい。
 再軍備派の彼女を登場させることで、侵略の過去を反省しないで引きずったままばっこしている人々を批判しています。
 娘も、この「逆コース」に批判的です。

 「再軍備反対大演説会」のポスター張りや「再軍備反対」のデモンストレーションのシーンも出てきます。
 長く続くデモのシーンのプラカードの主張。
 「私の夫を殺すな」
 「美しい家庭をコワスナ」
 「戦争反対 私の子供は真平だ」
 ‥‥
 デモのシーンに流れる勇壮な音楽で、つくり手の、このデモへの共感が伝わってきます。

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