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2006.06.11

四国、よいとこ 594 高知市 高校一年生の時に出合った「初恋」の詩 その一。

 二〇〇六年六月十一日。
 
   初恋
 
 まだあげ初めし前髪の
 林檎(りんご)のもとに見えしとき
 前にさしたる花櫛(はなぐし)の
 花ある君と思ひけり
 
 やさしく白き手をのべて
 林檎をわれにあたへしは
 薄紅(うすくれない)の秋の実に
 人こひ初(そ)めしはじめなり
 
 わがこゝろなきためいきの
 その髪の毛にかゝるとき
 たのしき恋の盃を
 君が情に酌みしかな
 
 林檎畠の樹の下に
 おのづからなる細道は
 誰が踏みそめしかたみぞと
 問ひたまうこそこひしけれ

 高校一年生の時に出合って衝撃を受けた詩です。

 高知市の中心地にある県立高校に入学してから一方的な初恋をしました。
 同級生の、黒い髪が美しい色白の女性でした。
 黒い髪に刺した赤い櫛の似合う女性でした。
 言葉が美しい女性でした(いまにして思えば、高知の西の人で幡多弁のアクセントだったんですね)。

 彼女は、読書家で、文学作品を読む習慣のなかった僕に、たくさんの本を貸してくれました。
 一度、バスに乗って高知市内の彼女の下宿に遊びにいきました。
 バスに乗るとき、先に乗った僕の手を握って彼女が乗ってきました。
 その手の柔らかくて温かかったこと!!!
 彼女の下宿の部屋のベッドに腰をかけて宗教論を語り合ったことだけを覚えています。
 その下宿には、同級の別の女性も住んでいました。
 高校に化学部をつくり、白衣を着て一緒に実験をしました。
 彼女が受験のための課外授業に出ると知ると一緒に出ました。
 修学旅行は東京コースと九州コースにわかれましたが、彼女が九州にすると知ると僕も九州にしました。

 卒業すると彼女は東京の大学に。
 僕は高知市の大学に。
 意外にあっけない、別れのシーンもない「別れ」でした。
 なんか追っかけてばかりの一方的な初恋でした。

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