« 四国、よいとこ 631 国民学校の音楽の時間 二十一時間目 二〇〇六年六月二十八日、高知県議会の知事、教育長答弁。 | トップページ | 四国、よいとこ 633 国民学校の音楽の時間 二十三時間目 広瀬武夫たちを戦死せ、賛美の歌をつくらせ…。 »

2006.06.29

四国、よいとこ 632 国民学校の音楽の時間 二十二時間目 俳優の宮崎あおいさんの言葉。

 二〇〇六年六月二十九日。

 「二十時間目」で「入営」の歌を紹介しました。
 「入営」というのは「兵役義務者、志願による兵籍編入者が、軍務に服するために兵営に入ること」です(『広辞苑』)。

 このころは男性は一定の年齢になると兵隊にならざるを得ないという制度がありました。徴兵制です。国家が男性の国民に兵役義務を課し、強制的に徴収して兵役に服させる強制兵役です。
 在郷軍人を召集する命令書が、召集令状です。

 ところで、高知新聞、二十九日付朝刊にNHK総合テレビの朝の連続ドラマ「純情きらり」(月~土曜日、午前八時十五分~)のヒロイン・桜子役の宮崎あおいさんへのインタビュー記事が載っていました。

 … 愛する人に召集令状が届くと想像するだけで恐ろしくなるという。「好きな人に召集令状が届いたら、本当は一緒にどこかに逃げたい。でも、残された家族のことを考えるとできない。笑顔を作って〝行ってらっしゃい〟なんてことも言えない。私の子供が戦地に行くことになったら、どんなことをしててでも行かせたくない。…」

 いい言葉ですね。
 国民学校時代は、そんなことを人前では非常にいいにくい時代でした。

 【参考】

 日本では、一八九〇年に施行された明治憲法でも兵役が「臣民の義務」とされ(二〇条)、国民は常備軍に強制的に編入されました。
 満二十歳以上の男性全員を対象に徴兵検査(兵役のための身体検査)を受けさせ、選抜して通常二~三年現役兵として服役させ、除隊後もしばらくは予備役などに編入し、戦時には召集令状で戦争に動員するしくみでした。
 徴兵検査を受けずに逃亡したりすれば、懲役刑に加え、優先的に徴兵されるという二重の制裁を受けました。
 このような日本でも、学生などは卒業まで兵役の徴集を延期されました。
 しかし、中国への侵略が太平洋戦争に拡大する一九四一年には、大学学部・予科、高等学校高等科、専門学校、実業専門学校などの修業年限を短縮し、卒業を繰り上げました。
 太平洋戦争の敗色が深まる四三年九月、天皇制政府は、これまで兵役を延期してきた在学中の学生も、徴兵すると決定しました。
 これは、徴集延期そのものを廃止し、在学中でも兵役年齢に達すれば徴兵できるようにしたのです。
 同年十月に東京の明治神宮外苑で東京近郊の出陣学徒の壮行会が開催され、十二月に第一回学徒兵が入営しました。
 同年十二月には、徴兵年齢を十九歳に引き下げる勅令も出されました。
 日本が植民地にしていた朝鮮や台湾でも四三年から徴兵制が適用され、四四年一月には、強制的に「志願」させられた四千人余の朝鮮学徒兵が入営しました。

|

« 四国、よいとこ 631 国民学校の音楽の時間 二十一時間目 二〇〇六年六月二十八日、高知県議会の知事、教育長答弁。 | トップページ | 四国、よいとこ 633 国民学校の音楽の時間 二十三時間目 広瀬武夫たちを戦死せ、賛美の歌をつくらせ…。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30274/10726270

この記事へのトラックバック一覧です: 四国、よいとこ 632 国民学校の音楽の時間 二十二時間目 俳優の宮崎あおいさんの言葉。:

« 四国、よいとこ 631 国民学校の音楽の時間 二十一時間目 二〇〇六年六月二十八日、高知県議会の知事、教育長答弁。 | トップページ | 四国、よいとこ 633 国民学校の音楽の時間 二十三時間目 広瀬武夫たちを戦死せ、賛美の歌をつくらせ…。 »