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2006.07.18

四国、よいとこ 689 小説『僕が彼女を好きになったわけ』 三 毎夜、毎夜、百合を家に送りました。

 「浩なりの事情と思い」の件は、少し後にします。

 読者も、浩が「天使・野中百合」にふられるシーンを期待していると思いますので、彼女とのことを続けます。

 何回も一方的な恋にやぶれた青年が、「にがい失敗」から学ばないはずありません。
 浩は、百合と同じ町に住む、同じ思想的傾向を持った先輩という立場を貪欲に使用しはじめます。

 ほどなくして、浩と百合は毎夜、大学や大学の近所で待ち合わせるという間柄になりました。
 「夜、遅いと危ないので送っていくよ。心配だから。同じ町だし」
 なんというずるいやつ。

 待ち合わせて、大学前で一緒に路面電車に乗って、終点の町に着き、三十分ほど一緒に歩いて百合の家に送っていって、五十分くらいかけて自分の家に帰ってくる。
 天国に昇るほど楽しくて、かなり肉体的には、きつい毎日でした。

 身長百七十センチメートル、体重五十五キロのやせぎすの、度の強い眼鏡の学生が、後輩の絶世のスリムな絶世の美女をエスコートして夜道を仲のよさそうに語らいながら歩く。
 ちょっと不可解な図だったと思います。

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