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2006.08.18

四国、よいとこ 716 高知市 「高知製糸女工哀歌」の「まるで地獄の十四時間」。

 二〇〇六年八月十八日。

 高知新聞十五日付朝刊の「一所懸命土佐に生きて 依光 裕」に「高知製糸女工哀歌」が載っていました。
 高知製糸は、高知市旭にあった工場です。

 一、家を出る時 笑い顔
   汽車や電車に身を乗せて
   赤石(あかいし)前に着きにけり

 二、高知製糸に来てみれば
   ぐるりは高垣 窓ガラス
   ねずみも通わぬ籠(かご)の鳥
 
 三、朝は四時にて晩七時
   十四時間の其(そ)の間
   三度の食事もいそいそと

 四、まるで地獄の十四時間
   便所に行くのもままならず
   鬼のような監督さん

 五、あまり工場(こうば)のきびしさに
   寄宿に帰りて思案する
   ああ此(こ)の世の苦労より

 六、遠きあの世の極楽へ
   人も寝静む一時ごろ
   棚の行李(こうり) を引きおろし

 七、上から下まで着替えして
   門番さんの目を盗み
   鏡川原へ急がるる

 八、鏡川原を 西東(にしひがし)
   袂(たもと)に小石を拾い込み
   父母(ちちはは)許したまえよと

 九、西に向いては手を合わせ
   東を向いては手を合わせ
   死ぬる覚悟をしたけれど

 十、死んだら在所の親元へ
   会社は借金取り立てる
   死ぬに死なれぬ籠の鳥

 母の姉、母が戦前、ここで働いていたことがあります。
 母の姉は、ここでのストライキに参加したことがあるといっていました。
 母が、ここに勤めたのは小学校を卒業してすぐのことだったそうです。

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