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2006.10.11

四国、よいとこ 862 高知県 野根国民学校の福田朋嘉「教頭」が子どもたちに語ったこと 上 「皆さんの中に敵の味方をしている人がいます」。

 二〇〇六年十月十一日。

 太平洋戦争中の国民学校で、どんな教育がおこなわれてきたでしょうか。
 『野根のひるね ある免職校長の手記』(福田朋嘉。高知県安芸教職員組合)で、その一端を知りました。

 福田朋嘉さんは、一九四五年四月、高知県の野根国民学校に「教頭」として赴任しました。
 受け持ちは六年生で、クラスは七十二人でした。
 福田さんは、朝会で台の上から、子どもたちに、こんな話をしています。

 「皆さん、麦の穂が出はじめました。戦争は次第にきびしさをくわえています。私どもはこの戦争に勝ち抜くために一粒でも多く、麦がみのることを願っています。敵はこの麦が一粒でも少なければよいと思っています。聞くところによりますと、日本の麦がうれたら敵は焼夷弾(しょういだん)を落として焼いてやろうと計画しているそうです。ところが皆さんの中に敵の味方をしている人がいます」
 「今日、学校の帰りに道路のふちの麦畑を見て下さい。一畔(あぜ)だけ麦が一本もはえていないところがあります。それは皆さんのうちの誰かが学校の往き帰りにふみつけて麦を枯らしてしまったのです。やった人は敵の味方をするつもりでやったのではないと先生は思いますが、考えないとしらずしらずのうちに敵の味方をしていることになります。みんなで考えましょう」

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