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2007.02.26

四国、よいとこ 2016 高知市 「歌は悲しき時の母ともなり うれしい時の友ともなれば…」 「北辰斜めに」の「巻頭言」。

 二〇〇七年二月二十六日。

 珍しく全国の旧制高等学校の寮歌を聞いています。

 鹿児島県の第七高等学校の「北辰斜めに」は、高校時代から親しんできた歌ですが、きょうは「巻頭言」の一節にひかれました。

 「歌は悲しき時の母ともなり うれしい時の友ともなれば いざや歌わんかな我らが豪気(ごうき)の歌…」

 北辰斜にさすところ (七高第十四回記念祭歌)
 簗田勝三郎作詞・須川政太郎作曲

 《巻頭言》
 流星落ちて住む処、橄欖(かんらん)の実の熟るる郷(さと)
 あくがれの南(みんなみ)の国につどいにし
 三年(みとせ)の夢短しと結びも終えぬこの幸を、
 或いは饗宴(うたげ)の庭に或いは星夜の窓の下に、
 若い高らう感情の旋律をもて思いのままに歌い給え、
 歌は悲しき時の母ともなり嬉しき時の友ともなれば。

 北辰(ほくしん)斜にさすところ
 大瀛(たいえい)の水洋々乎(ようようこ)
 春花(はるはな)薫る神州の
 正気(せいき)は罩(こも)る白鶴城(はっかくじょう)
 芳英(ほうえい)永久(とわ)に朽(くち)せねば
 歴史も古りぬ四百年(しひゃくねん)

 紫さむる黎明(しののめ)の
 静けき波に星数え
 荒涼の気に咽(むせ)ぶとき
 微吟消え行く薩摩潟(がた)
 不屈の色もおごそかに
 東(ひがし)火を噴(は)く桜島

 悲歌に耳藉(か)す人もなく
 沈み濁れる末の世の
 驂鸞(さんらん)の夢よそにして
 疾風迅雨(じんう)に色さびし
 古城の風に嘯(うそぶ)ける
 健児七百意気高し

 南の翼(つばさ)この郷(さと)に
 三年(みとせ)とどまる鵬(ほう)の影
 行路(ゆくて)は万里雲湧きて
 雄図(ゆうと)もゆる天(あま)つ日や
 首途(かどで)の昔叫びにし
 理想の空に長駆(ちょうく)(注)せん

 ああ若き日の光栄は
 今年十四の記念祭
 祝うもうれし向上の
 旅の衣にちりかかる
 樟(くす)の下露清けらく
 今日南溟(なんめい)の秋にして

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