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2008.06.17

高知県 自由民権の思想を歌った「よしや武士」。「ヨシヤブシならざるはなし」。

 二〇〇八年六月十七日。

 きょう、あらためて「よしや武士」のことを学びました。

 自由民権の思想を歌ったものです。
 作者は、安岡道太郎さんです。

 一八七七年(明治十年)末に彼が編集した『よしや武士』が、高知で刊行されました。
 全六十八句です。
 冒頭はつぎのような句でした。
 「よしやなんかい苦熱の地でも 粋な自由の風がふく」

 一か月後、七八年一月二十五日付の「大阪日報」の「高知県近況」は、この「よしや武士」について、つぎのようにのべています。
 「此節(このせつ)高知で流行する俚謡(りよう)は高陽社にて先つころ出版になりたるヨシヤブシ最も盛んにして花街柳巷往(い)く所としてヨシヤブシならざるはなし併(しか)し官ちゃん〔役人〕杯は余りお謳(うた)いなさらぬよし」
 「人気も自然と地味に由(よ)る者なるか高知にては三尺の童子も民権とか自由とか集りさいすれば議論めかしたことを云(い)ひ争ふを常とす」

 「よしや武士」が、どんな歌だったのか。
 高知市立自由民権記念館の資料に、つぎの歌も載っています。

 よしや 田植のわたしが身でも 後にさがるは好きでない
 よしや この身はどうなり果ちよが 国に自由がのこるなら
 よしや お前が過さぬ気でも 開けゆく世に闇はない
 よしや 糸目が切れよとままよ わたしゃ自由の奴凧(やっこだこ)
 よしや お前にふられたとても 天地いれない身ではない
 よしや 憂目にアラビア海も わたしゃ自由を喜望峰
 よしや シビルはまだ不自由でも ポリチカルさへ自由なら
 よしや お前がフランス気でも 私やアジアのガンヘッタ

 こんな歌もあるといいます。

 よしや圧政するならさんせ ルイ十六世の末をみよ

   ◇

 全文は『続随筆明治文学』(柳田泉。春秋社)に収録されているとのことです。
 この本を探すつもりです。

 【参考文献】

 ○ 『土佐自由民権運動史』。外崎光広。高知市文化振興事業団。

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