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2008.06.25

高知県 自由民権思想の宣伝歌、 「よしや武士」の全体像がわかりました。

 二〇〇八年六月二十四日。

 「自由民権期」の「よしや武士」の全体像がわかりました。
 『随筆 明治文学1 政治編・文学編』(校訂者・谷川恵一他。平凡社)に載っていました。
 以下、〔〕に注をつけながら紹介します。

 よしやなんかい苦熱の地でも 粋な自由のかぜがふく
 〔「なんかい」は「南海」〕

 よしや田植のわたしが身でも 跡にさがるは好(すき)でなひ(い)
 〔後ろずさりしながする田植えにひっかけています〕

 よしやどほ(お)でも櫛歯にかけて 結はざなるまひ(い)乱れ髪

 よしや此身(このみ)はどほ(お)なり果(はて)よが 国に自由がのこるなら

 よしやあじや(アジア)の癖じや(ゃ)と云(いえ)ど 卑屈さんすなこちの人

 よしや若菜と摘(つみ)すてらりよ(ょ)が くにに心をつくづくし

 よしややま吹(ぶき)いろよくさけど 末は実のなひ(い)こと斗(ばか)り 

 よしやほころび縫(ぬわ)んすとても 縫ふ(う)にぬは(わ)れぬ人の口

 よしやおまへ(え)が花さくとても 水にうき草たよりなや

 よしや極(きま)りもわるくはあろが よしておくれな痩我慢(やせがまん)

 よしやいやでも言(いい)だすからは 掟さだめてそひ(い)とげる

 よしやおまへ(え)が恥(はず)かしくとも どふ(う)でいちどははつ枕

 よしやねむくも門の戸あけて 叩く水鶏(くいな)を聞(きか)しや(ゃ)んせ 

 よしやお前が通ふさぬ(とおさぬ)気でも 開(ひら)けゆく世に関はなひ(い)

 よしや憂き目に近江路(おうみじ)なれど きよき心は比羅(ひら)のゆき

 よしやつらくも少しはおきゝ 思過(おもいすご)した愚痴じや(ゃ)もの

 よしや浮気をするならさんせ わたしや(ゃ)独(ひとり)で立(たつ)気ぞへ(え)

 よしやどほ(お)でも何いとやせぬ 辛(から)きうしほ(お)に魚もすむ

 よしや真葛(まくず)はからんで居(い)よが うらみうらみの秋の風

 よしや隅田にうかれて居(い)よが もとはかもめの都(みやこ)どり

 よしや待乳(まつち)といほざきとても こゝろ関屋の我(われ)をもひ(おもい)
 
 よしや糸目が切れよとまゝよ わたしや(ゃ)じゆふ(じゆう)の奴凧(やっこだこ)

 よしやしうと(しゅうと)が鬼でも蛇でも 惚(ほれ)た権理ですは(わ)りこむ

 よしや私がぼんくらじや(ゃ)とて 主(ぬし)のおせじにや(ゃ)嘔(へど)を突(つく)

 よしや憂きこと富士程(ほど)つもが 辛抱駿河(するが)の甲斐(かい)はある

 よしやおまへ(え)が程(ほど)うるとても 作り笑顔に惚れはせぬ

 よしやお前がよしよしなりと 司馬徽さんでは被居舞

 よしやよく目かわしや白菊の 花もじゆうにさく山家(やまが)

 よしや朝寝が好(すき)じや(ゃ)といへ(え)ど 殺し尽せぬあけがらす

 よしやみやまの片ほとりでも 卯月(うづき)はわすれぬ不如帰(ほととぎす)

 よしや釈迦(しゃか)でも四月のあま茶 水になろとは思やせぬ

 よしや早くはそへ(え)なひ(い)とても いふ(う)た言葉を忘れねば

 よしや邪見(じゃけん)なあなたじや(ゃ)迚(とて)も 実と偽とがかわらねば

 よしやおまへ(え)にふられた迚(とて)も 天地容(いれ)なひ(い)身ではなひ(い)

 よしや憂目(うきめ)にアラビヤ海も わたしや(ゃ)自由を喜望峰

 よしやいなかのかた言葉でも うそを信(まこと)といひ(い)はせぬ

 よしや深山(みやま)の埋れ木じや(ゃ)とて いろは都にまさるはな

 よしや嵐にもまりよ(ょ)がまゝよ 咲(さい)たいろかは変や(かわりゃ)せぬ

 よしやお前が気づよひ(い)とても 覚悟きわめた恋の意地

 よしやどんなに水さすとても わしの熱心さめはせぬ

 よしやシビルはまだ不自由でも ポリチカルさへ(え)自由なら
 〔シビルは市民、ポリチカルは制度のことです〕

 よしやお前が居(い)すは(わ)る気でも たてゝ居るそへ(ぞえ)この箒(ほうき) 
 
 よしやねた振(ふり)さしや(ゃ)んす迚(とて)も 醒(さめ)にや(ゃ)なるまひ( い)村時雨(むらしぐれ)

 よしやカードは禁ぜられよが マグナカルタで遊たひ(い)
 〔マグナカルタは、一二一五年六月十五日に制定されたイングランドの憲章で、ジョン王の権限を限定する法です〕

 よしやしばしはうき雲たとが 晴(はれ)りや(ゃ)その儘(まま)さへ(え)た月

 よしや鴛鴦や(おしどりゃ)はなれるとても はなれまひ(い)のは我権理

 よしやとふ(う)座の花とはいへ(え)ど 迷わせさんすも程(ほど)が有(ある)

 よしや深山(みやま)の伏屋(ふせや)じや(ゃ)とても わたしや(ゃ)自由がたつ煙

 よしやあへ(え)ない中とはいへ(え)ど 筆にいは(わ)せる自由丈(た)け

 よしやわたしは罪つくるとも 惚(ほれ)た因果じや(ゃ)是非が無(ない)

 よしやまことを明石(あかし)たとても 主は須磨してうわの空

 よしや可愛ひ(い)お前じや(ゃ)とても 愛(いとし)がらせにや(ゃ)是非が無(ない)

 よしや私しが間抜(まぬけ)じや(ゃ)とても 焦(こが)れ仕舞じや(ゃ)置(おき)はせぬ

 よしや田にしと踏付らりよが(ふみつけらりょ)が 主の馬鹿貝螺(ほら)にや(ゃ)まし

 よしやあらしが立田のやまも わたしやよし野の花盛(さかり)

 よしやあま酒のませる気でも 私や禁酒でアルコール

 よしやとんびが攫(さら)える気でも はなしやせぬぞへ(え)油揚

 よしやいのちに限りはあれど 限りないのが国のため

 よしやどほ(お)でもまことを写す かがみ川かよ筆のやま

 よしやおまへ(え)の仰(おおせ)じや(ゃ)とても 権利ない身に義務は無(ない)

 よしや気障(きざ)でもじゆうの空気 弘ひ(ひろい)世界もいつしかに

 よしやどんなに縛らんしても 解(とか)ざなるまい繻子(しゅす)の帯

 よしやせいけひ(い)六度の地でも こゝはあじやの日耳曼(ぜるまにい)

 よしや幕がへ(え)した気で居(い)よが 仕組や(しくみゃ)変らぬ時代もの

 よしや彼地(かのち)のはらいせじや(ゃ)迚(とて) ほんに難面(つれない)やつあたり

 よしやおまへ(え)がフランス気でも 私や亜細亜(アジア)のガンベッタ
 〔ガンベッタは、フランスの政治家(一八三八年から八二年)。一八七〇年~七一年の普仏戦争(独仏戦争、プロイセン・フランス戦争)でナポレオン3世がセダンで捕虜となった後、パリで国防政府の内相となりました。パリがプロイセン軍に包囲された時、気球に乗ってパリを脱出しました〕

 よしや疼(うず)くもはらねばならぬ よこねつぶしの権利膏(けんりこう)

 よしや野暮(やぼ)でもヨシヨシ節は なまけ野郎の夢ざまし

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