短歌十首 「高知市田辺島、二人暮らし」。
高知市田辺島、二人暮らし
サギたちの写真撮り終え「また、あした」 バイクを駆って夜学に向かう 定年で料理始めた妻がいて 夜食も数品、テーブル占める 零時前 漢字ナンクロやっている妻と別れてパソコンの前 父の日に 東京発のパジャマ、酒届く幸せかみしめている わが胸に秘めた思いを写し取り雨の朝咲く グラリオサ、赤 梅雨(つゆ)あけて虹生み出して水をやる トマトが二つ色づいている 待ち人の「もうすぐいきます」メールくる ユリの鉢たち玄関におく トケイソウ七つ静かに咲いていて わが夏の庭、華やいでいる あと十日 ちっちゃな恋人くるころは鉢のスイカも食べごろになる 「ふみの日」に八歳迎える女の子 祝いにしおりを買い求めくる
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