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2009.02.16

高知市 高知県特高課の防諜の取り締まりと副読本『高知読本』。

  「ものを書くためには基礎的なデータの調査が大事だ」と、いまさらながら気づいて、戦前の大阪朝日新聞の高知版を読みはじめています。

 以下、その作業の中での発見です。

 大阪朝日新聞の高知版の一九三九年八月二日付に、当時の防諜の取り締まりの様子の一端がわかる記事が載っていました。

  『高知読本』取締令抵触問題です。
 高知県特高課が、高知市初等教育研究会が編集し、市内十三校の五年生以上の児童の副読本として使用している『高知読本』の写真や内容の一部が戦時下の現在、防諜上面白くないといいだしたのです。
 問題とされた箇所は、つぎのようなものでした。
  巻頭一ページ大の空中から撮影した高知市の写真、そのほかの空中および高所から撮影した写真四枚、その他の写真など約二十枚近く。
 凸版使用の図解では上水道や食塩分解などの説明用のもの。

 この『高知読本』(二百九ページ)が高知県立図書館にありました。
 一九三五年四月十日発行。発行者は高知市教育会代表者・濱田稔さん。発行所は、高知市役所構内の高知市教育会です。
 「はしがき」によると、これは高知市内小学校児童五学年以上向けの「郷土的読物」です。高知市教育会が高知市初等教育研究会に委嘱して編纂を計画したもので、一年にわたって三十人の教師が委員になって研究調査して、「関係各方面の方々」指導、援助を受けて編纂したものだということです。
 写真が九十五枚載っています。山内一豊の銅像の写真は供出に出される前の姿として貴重です。高知城天守閣からのながめ、飛行機から見下ろした高知城付近を見ながらアメリカの空襲で焼かれる前の高知市に思いをはせます。
 あれれ、破られているページがあります。百三十三ページから百三十八ページまでです。百三十三ページの右隅に「一三三頁-一三八頁マデ削除(八月二十日)」とペンで書かれていて、その下に「検収」というハンコが押されています。
 何が書かれていたのでしょうか。「目次」などから推察すると破られているのは「第二十 鏡川と上水道 二、上水道」の一部です。

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