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2010.05.05

ライディングリポート 香川県の道路を拡張してつくった三つの陸軍飛行場 27 林飛行場のサポート体制がとられていきました。

 一九四五年六月、千葉県の下志津飛行師団で結成された独立第二十八飛行隊(隊長・亀田良一中尉)が高松に派遣されました。
 部隊は約五十人で、仏生山町の円光寺を宿舎としました。
 この飛行隊は、第一〇〇司令部偵察機三型を五機保有し、明野戦闘機隊と協力して、土佐沖のアメリカ機動部隊の索敵任務に従事しました。
 索敵は肉眼によるもので、夜明けから薄暮まで交代で出動し、土佐沖三百キロメートルまでの範囲を探索しました。
 六月五日、大阪の第三高射砲師団の独立機関砲大隊第四一一七部隊から、林飛行場の対空射撃部隊として、独立高射機関砲第五十九中隊(隊長・秦胱靖中尉)、独立高射機関砲第六十中隊の二こ中隊が高松に到着しました。
 二つの中隊は、飛行場大隊に所属し、合わせて約百二十人で編成されました。装備は、二十ミリメートル高射機関砲を各四門、飛行機搭載用の十二・七ミリメートル機関銃数基を保有して、飛行場や周辺の由良山、日山、畑、寺院、大池の堤防などに配備していました。
 宿舎は、善教寺、長専寺、そのほかを使用しました。
 配備された機関砲を「敵」の襲撃から守るために、飛行機の場合と同じように、近くの人々によって模擬砲がつくられていました。
 六月十五日、陸軍林飛行場に第六十航空地区司令部が編成されました。
 これは、地上部隊、気象、通信などを掌握(しょうあく)するためのものでした。
 同航空地区司令部司令部に所属する地上部隊として第百七十六飛行場大隊(隊長・太田稔少佐)と第二百五十一飛行機大隊(隊長代理・河井大尉)がありました。
 同飛行場大隊は、飛行場とその周囲の警備を担当する警備中隊と、弾薬・燃料などの補給を担当する補給中隊とから編成され、装備としては重機関銃一、軽機関銃七、八丁を保有していました。警備範囲は、西は一宮村の農業学校付近から、東は川添村にまでおよんでいました。
 飛行場関係の部隊は、近くの林国民学校や木太国民学校、川添国民学校、古高松国民学校、鶴尾国民学校、木田高等女学校、木田農業学校などの兵舎や民家に駐屯していました。
 補給中隊は、アメリカ軍の襲撃を避けるため、弾薬、燃料の疎開をしました。
 由良山南側隧道(ずいどう)、三谷の乙井(おとい)の山かげに、ドラム缶(ガソリン、重油)、爆弾を貯蔵しました。そのほか、民家の倉庫などにも物資を疎開しました。
 六月末、福岡から第六対空無線隊(秘匿名・靖第一八九五四部隊。隊長・佐々木左馬太少佐。約百五十人)が香川県に移駐しました。
 第六対空無線隊の任務は、飛行団司令部や岡山、松山市などに設置してある無線分隊との連絡でした。
 第六対空無線隊の本部は、香川郡浅野国民学校に駐屯していました。第百飛行団司令部のある鷺田(さぎた)公民館、林飛行場近くの由良山南側の隧道(ずいどう)に通信隊や無線隊がいました。

 【参考資料】

 ○ 『高松空襲戦災誌』。高松空襲戦災誌編集室。高松市役所。一九八三年三月三十一日。

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