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2010.06.30

香川県の道路を拡張してつくった三つの陸軍飛行場 60 木製の陸軍戦闘機のキ106のこと。

 ここで、木製の陸軍戦闘機のキ106について書いておきます。
 キ106は、陸軍・中島四式戦闘機「疾風」(キ-84)の全木製型キ-106で、立川飛行場(東京都)で設計され、富山県の呉羽紡富山工場、北海道江別市の王子航空機江別製作所でも製造されました。外観は、疾風と瓜二つで、搭載したエンジンや機器類は、すべて疾風のものです。
 キ-106の素材は、王子航空機江別製作所はエゾマツを、呉羽紡富山工場はヒノキを使用しています。
 全生産機数は十機といわれています。
 全木製機の製造はジュラルミンの不足のためでした。

 王子航空機江別製作所については、いろんなかたが書いています。
 一九四三年九月、陸軍航空本部は、王子製紙に、江別工場を木製航空機工場への転換を命じました。
 一九四四年ニ月、王子航空機株式会社が設立しました。
 製造にあたっては、王子航空機は中島飛行機から技術を取得し、金属部分については国鉄苗穂工機部、合板技術と加工技術については北海道工業試験場が協力しました。
 王子航空機は幹部三十人、工員約三百人が中島飛行機太田工場や立川飛行機で四ヶ月にわたる研修を受けました。
 一九四四年十月に製造に着手し、翌年三月に一号機が完成しました。
 一号機は地上試験を経て六月十一日に初飛行し、時速五百四十キロを突破する大成功を収めました。
 王子航空機は、試飛行のために面積約三千ヘクタールに南北ニ千メートルの転圧滑走路を造成しました。
 工場とこの飛行場は、約四キロメートルにわたる誘導路で連絡されていました。
 しかし、一号機は陸軍札幌第一飛行場(現・陸上自衛隊札幌飛行場)で飛行第五十四戦隊によるテストを受けている最中に脚を破損しそのまま放置されてしまいました。
 ニ号機、三号機は、丘珠(札幌第一飛行場)経由で立川にフェリーで運ばれました。
 終戦のとき、王子航空機江別製作所では九十機以上が組み立て中でした。

 【参考にさせていただいた文献】

 http://blog.goo.ne.jp/ebetsusouzousha/e/93b73820d66231dcc7414c03a88951bf

 http://www.e-flyers.jp/mailmag/mail19.html

 http://ksa.axisz.jp/a1016OujiReport.htm

 http://ksa.axisz.jp/a101612.htm

 ○ 『叢書 江別に生きる4 木製飛行機キ106』(田中和夫。江別市教育委員会社会教育課。江別市、江別教育委員会。一九九ニ年六月十一日)。

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