最近の短歌をまとめました。「丘の上の大学の初夏」。
丘の上の大学の初夏
「学生は、どうですか」とか
応援の メールが届く
高知の空から
十冊の 方眼野帳 買い求め
実習の日の
準備着々
ゲコ、ゲコの 合唱の中
パソ、パソと リポートを打ち
五時間になる
湯を注ぎ カップラーメン 食べている
「リポート明け」の
朝の大学
黒板の 左右いっぱい 時間軸
三時間で
飛鳥から現代(いま)
土器洗う 筆の先から 現れる
古墳時代の
創造の熱
土器片に 記号書いてる むせる午後
学友(とも)らの文字は
極細である
「くっついた!」 埴輪(はにわ)の一部 形なし
満面の笑み
わが仲間らは
研究が 十行くらい 前にいく
もうすぐ二カ月
明日は、どこまで
ノート入れ
明日のために 削ってる 鉛筆数本
カシカシの音
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