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2010.07.06

歴史の自習の時間 山上憶良は、飛び立つ羽を得て何をしたかったのでしょうか。

 よのなかを うしとやさしと おもへども とびたちかねつ とりにしあらねば
   山上憶良(やまのうえのおくら)

 憶良の「貧窮問答の歌」は、「人間として生まれてきたのがよいことかどうか疑わしい実態」の庶民の悲惨な暮らしぶりを歌い、「ムチを手にした徴収(とりたて)の里長(さとおさ)の声は、私どもが寝ている戸口まで来て呼び立てる」と嘆かせています。そして、「かくばかり すべなきものか よのなかの道」でむすびます。
 そして、この歌が続きます。
 「この世の中を生きていくというのは辛いこと、恥ずかしいことだと思いますが、飛び立つこともできない。私は鳥ではないので」と、いうことでしょうか。

 この歌の後に「山上憶良が、頭を低くして、この作品をつつしんでお見せします」という文章が入っています。

 憶良は、伯耆守(ほうきのかみ)、筑前守と地方官を歴任しました。彼の最高の官位は、従五位下(じゅごいのげ)で、やっと貴族入りしたというところでした。
 徴収の側の人間が、こうしたことを歌っていることに驚きがあります。
 本当は支配する側ではなく、飛び立つ羽を得て、こうした民を救う側に立ちたかったのでしょうか。
 奈良時代の『万葉集』に載っている憶良の七十八首の作品群を読むと、彼が、死や貧、老、病などに敏感で、社会的な矛盾を鋭く観察していたことがわかります。

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