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2010.07.07

歴史の自習の時間 考古資料の点から農耕の存在を立証する三つの材料。

 考古資料の点から農耕の存在を立証する材料には、つぎのようなものがあります。
 ① 土器の稲モミの圧痕(あっこん)やプラント・オパール。
 熊本県本渡市の大矢遺跡から出土した縄文時代中期、縄文時代後期の土器の稲もみの圧痕(あっこん)が確認されています(それぞれ一点。ともに長さ約三ミリ、幅約一ミリ)。圧痕は、土器の製作中に稲モミなどが混ざってできた小さなくぼみです。縄文時代中期、後期に稲作があったことを示す資料です。
 岡山県灘崎町にある彦崎貝塚の縄文時代前期(約6000年前)の地層から、イネのプラントオパール(イネ科植物の葉などの細胞成分)が大量に見つかっています(土壌一グラム中二千~三千個)。イネの栽培をうかがわせます。

 ② 農具の確認。

 静岡市の弥生時代後期の村の遺跡・登呂遺跡(とろいせき)から、平鍬(ひらぐわ)、田下駄(たげた)、竪杵(たてぎね)などの木製農具が出土しています。
 大阪府東大阪市瓜生堂の弥生時代の集落跡・瓜生堂遺跡(うりゅうどういせき)では、鍬(くわ)、鋤(すき)などの木製の農耕具が出土しています。

 ③ 栽培地遺跡の検出。

 宮崎県都城市の坂元A遺跡では、縄文時代晩期(弥生早期)から近世までの水田跡が見つかっています。
 縄文時代晩期(弥生時代早期)の水田の区画はくずれた隅丸方形ないし楕円形をしていて、一区画が十平米前後と狭く不整形なものです。弥生時代前期の水田跡はより低いところへと広がっています。弥生時代中期末~後期になると、より低地(恒常的に水がわく場所)まで広がっています。

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