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2010.07.07

歴史の自習の時間 古墳時代の終末年代と、その根拠。

 古墳時代は、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の成立をもって開始としています。実年代でいえば、三世紀半ばです。
 前方後円墳は、円形の墳丘(後円部)に方形の墳丘(前方部)を付設した古墳です。後円部に遺骸が埋葬されています。大和を中心に本州、四国、九州に約五千六百基が分布しています。韓国にも、西南部、全羅南道に当たる栄山江流域を中心に十基程度が分布しています。
 それでは、古墳時代の終わり(終末)は、いつでしょう。
 これには、二説あります。
 A説は、前方後円墳を新たにつくらなくなったときとしています。実年代でいえば七世紀前半期です。
 B説は、前方後円墳に準じた大型墳丘墓の消滅までとしています。A説から半世紀後ろにずれます。
 古墳時代の終わりはいつかということを検証していくうえで、三つの最終段階(六世紀末~七世紀初め)の前方後円墳を見てみましょう。
 ① 岡山県総社市の、こうもり塚古墳。
 ② 奈良県橿原市の見瀬丸山古墳(みせまるやまこふん)。
 ③ 奈良県平群町(へぐりちょう)の鳥土塚古墳(うどづかこふん)。 
 これらの古墳は、埋葬施設として大型の石材を積み上げた横穴石室をおさめています。使用した石材は大型のもので、一辺三メートル~四メートルもあります。十トン~七十トンもの石材を組み合わせています。
 副葬品のなかに須恵器(すえき)があります。
 須恵器は、五世紀に朝鮮半島南部から伝わり、古墳時代から平安時代まで生産された陶質土器です。ろくろ技術を用いて製作され、千百度以上の高温で焼いています。
 須恵器は、短い期間で形式変化が激しい土器です。
 ①、②、③には、TK43型式、TK209型式のどちらかが入っています。
 TK43型式は、これは、五八八年前後のものです。
 TK209型式は、六〇〇年前後のものです。
 たとえば、①にはTK43型式が入っています。
 ③には、TK43型式のものと、TK209型式のものが入っています。
 これが、古墳時代の終末年代を考えるうえでの一つの手かがりです。
 古墳時代の次の時代は、飛鳥時代です。
 飛鳥時代の仏教寺院の建立開始はいつでしょうか。
 これが、もう一つの手がかりです。
 日本で最も古い本格的な寺院とされているのは飛鳥(奈良県明日香村)の蘇我氏の氏寺・法興寺(のちの飛鳥寺)です。
 『日本書紀』によると、法興寺は五八八年(崇峻天皇元年)に造営を開始し、五九六年(推古天皇四年)にできあがっています。
 その法興寺の下層の造成土層(基礎工事の跡)から須恵器が出てきています。
 これは、TK43型式のものです。
 前方後円墳をつくらなくなった時期と、最初の寺院の建立の時期が一致しています。
 ゆえに、B説をもって古墳時代の終末年代とすべきではないかと考えます。

 【参考 須恵器の型式について】

 http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/kouko3sueki.html

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