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2010.10.21

香川県の道路を拡張してつくった三つの陸軍飛行場 81 陸軍高松飛行場近くの理髪店のおじさんと飛行兵の話。

 陸軍高松飛行場から沖縄戦に参加した兵士たちのことを調べていたら、つぎのような文章に出合いました。

 当時、林村に住んでいた藤本アサエさんは、つぎのように書いています(『昭和五十年史 別冊 三十年目の証言』。四国新聞社。一九七五年十二月二十五日)。

 「軍のことはいっさい秘密でしたが、だれ言うとなく早朝に特攻機が出撃していると、うわさがたつようになり、村人たちも暁に飛び立つ飛行機に向かって深く合掌したものでした。」

 「近所の理髪店のおじさんは多種多芸、話題も豊富な明るい人でした。隊員さんたちは遠く故郷を離れ前途も考えられぬ一時を『おじさん、おじさん』と慕って来たものです。『まだあどけないこの少年の命がいつ消えるだろうと思えばつい涙がこぼれそうで困る。仏様の顔そりをしているようだったよ』と話してくれました。詩、短歌をつくって『おじさんこれさしあげます』と無言で差し出すまなじりにハッと出撃の間近を感じたともらしていました。その少年はやはりそれ以来一度も来なかったそうです。」

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