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2010.10.18

香川県の道路を拡張してつくった三つの陸軍飛行場 79 一九四五年七月四日のアメリカ軍の本土空襲のとき、有人誘導式ミサイルの人間爆弾・桜花(おうか)が応戦していました。

一九四五年七月四日、アメリカ軍のB29爆撃機は、高松―高知―姫路―徳島を夜間攻撃しました。
 そのとき、陸軍高松飛行場の分校の航空隊は出撃しませんでした。
 この対応は異常としかいいようがありません。

 実際に、この日、陸軍か海軍かは不明ですが、反撃している飛行機もあるのです。
 アメリカ軍の『第二十一爆撃隊本部作戦任務報告書』の「敵空軍の迎撃」の項目を見ます。
 「a 日本戦闘機の応戦は、ほとんど皆無に等しく、わずか二十機の迎撃機に、高松―高知―姫路―徳島への夜間攻撃途上遭遇しただけであった。日本側は八回の攻撃をしかけ、B29一機が敵戦闘機と高射砲の連携攻撃で被弾、搭乗員に被害者はなかった。
 b 陸地の先端、約百七十五マイル南方の飛行経路上にベッティが一ついて一機(バカ)を発射させた。このバカは、ゆっくり突っ込んできて次に機首を上げて下方八時の方向から攻撃をしかけてきた。この敵機から二筋の赤い火焔の噴射がみられたが、この敵機は三百ヤード以上われわれに近寄ることができず、推進力を失って、消えていった。その間ベッティが上空十一時の方向から一回攻撃してきた。
 c 標的地点でもバカ一機が見られた。B29のパイロットは、時速二百四十五マイルでスピードを上げ、敵との距離を拡大しようとした。しかし、バカは上空四時の方向で現れて距離を縮めてきたので、パイロットは機首を下げスピードを速めた。約五分間の後、バカは上空四時の方向で後方に突き放され、右方向へ旋回して飛び去った」

 ベッティは、Betty(連合国側のコードネーム)で、大日本帝国海軍の一式陸上攻撃機のことです。
 バカは、Baka(連合国側のコードネーム)で、大日本帝国海軍の桜花 (おうか)のことでした。桜花は、特別攻撃兵器で、有人誘導式ミサイルの人間爆弾でした。

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コメント

 夜間戦闘には、専門の夜戦隊が出撃します。
 この日、迎撃に上がったのは、福岡県の築城基地にあった海軍352空(だったでしょうか?)の築城派遣隊の夜間戦闘機月光です。瀬戸内海を東進し、高松まで飛来しています。
 陸軍の夜戦隊は、山口県の小月基地に飛行第4戦隊がいましたが、不明です。
 桜花(バカ)はあちこちで米軍に報告されていますが、何かの誤認だと言われています。

投稿: 池田 | 2010.10.18 07:21

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