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2011.01.14

歌物語 『伊勢物語』、『大和物語』、『平中物語』について。

 歌物語(うたものがたり)は、和歌にまつわる説話を集成した、物語文学の総称です。一首から数首の和歌を中心に構成された短編の物語集のことをいいます。

 【作品】

 平安時代の十世紀に集中的に制作され、『伊勢(いせ)物語』、『大和(やまと)物語』、『平中(へいちゅう)物語』がその代表的な作品です。
 ほかに、『多武峯少将物語』、『伊勢集』、『一条摂政集』もあります。

 【成立】

 歌を交えながら話を語るという方法は、古代の記紀歌謡にまでさかのぼることができるものです。十世紀初頭の、最初の物語と目される『竹取物語』は歌物語ではなく作り物語ですが、それにも歌が含まれています。
 九世紀なかばの和歌再興期以後、実在の人物の和歌がどのような事情で詠まれたかに深い関心が寄せられ、それが宮廷社会で「歌語り」として語られるようになりました。
 歌物語はそうした「歌語り」を物語として洗練させながら、作中人物の、歌を詠まざるをえない心情の経緯を語ろうとしています。
 歌物語の成立には、『万葉集』の「左注」や、『古今和歌集』などに見られるような、和歌の「詞書」に記された出来事との関係が指摘されます。
 例えば『伊勢物語』は『古今和歌集』と重複する和歌を含みますが、『古今集』の詞書を改変したと考えられる章段や、『古今集』において隣同士に配列された和歌同士で一つの物語を作ったと考えられる章段があります。
 このような歌物語は、次第にその詞書にあたった部分が長大化していくことにつながりました。

 【『伊勢物語』】

 『伊勢物語』は、平安時代初期に成立しました。
 全百二十五段からなり、「男」の元服から死にいたるまでを数行程度の仮名の文と歌で作った章段を連ねることによって描きます。
 歌人・在原業平の和歌を多く採録し、主人公を業平の異名で呼んだりしている(第六十三段)ところから、主人公には業平の面影があります。主人公が業平と呼ばれることはなく王統の貴公子であった業平とは関わらないような田舎人を主人公とする話(二十三段)も含まれていいます。中には業平没後の史実に取材した話もあるため、作品の最終的な成立もそれ以降ということになります。
 各話の内容は男女の恋愛を中心に、親子愛、主従愛、友情、社交生活など多岐にわたります。
 作中紀氏との関わりの多い人物が多く登場します。在原業平は紀有常(実名で登場)の娘を妻としているし、その有常の父紀名虎の娘が惟喬親王を産んでいます。

 『源氏物語』にも、この作品のことが出てきます。

 

 【『大和物語』】

 『大和物語』の成立は、十世紀の中ごろとされています。
 その記述のほとんどが、天暦五年(九五一年)以前における、官位など宮中の人間関係によって成り立っています。
 このころは、村上天皇の勅によって編纂された『古今和歌集』に続く勅撰集『後撰和歌集』の、ちょうど編纂時期と重なっています。そして、一段における贈答歌が「後撰和歌集」では千三百二十ニ、千三百二十三番の和歌として撰歌されるなど、かなりの数の「大和物語」の和歌が撰歌されています。
 内容は、九~十世紀前半の宮廷社会に登場した人物をめぐる、恋愛や離別・哀傷といったさまざまな出来事について、歌と語りで綴った物語の集まりです。主人公も段ごとに多種多様で、天皇、上皇、王臣貴族、女御や女官など、歴史に残った宮中の人物もかなり含まれます。
 それぞれの段との間に関連性がない場合がほとんどです。

 【『平中物語』】

 『平中物語』(平仲物語とも書く)は、平安時代の天徳三年~康保ニ年(九五九年~九六五年)ごろまでの成立とされます。
 現代に伝えられる伝本は、藤原定家の孫である冷泉為相による古写本一冊しかありません。
 恋愛説話三十八段からなります。
 主人公の「平中」は、平安時代中期の歌人、平貞文(たいらのさだふみ又はさだぶん)です。

 作中の男は、よく涙を流して泣きます。また、涙をくどきにも使います。

 【影響】

 『源氏物語』は「歌物語」ではありませんが、『伊勢物語』の影響を受けていて、その表現でも引き歌(和歌に類似した表現を用いることで、和歌自体やその周辺の状況を背景として表現すること)だけでなく、和歌の措辞を多く用いています。

(以下は、インターネットの各ページの記述を参考にしました)

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