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2011.02.05

本土決戦期の陸軍兵力の高知県への配備 その二 「高知県の南海岸を守備し、一部を以(もっ)て徳島県の沿岸を防備」。

 <始め我(わ)が師団は、主力を以て高知県の沿岸を守備するよう軍命令を以て定められてゐたから、此命令に基(もとづ)き現地を偵察して、師団の配備を計画してゐた。所が途中で軍の作戦計画が変更されて、四ケ師団より成る四国防衛軍を編成し、其(その)大部の兵力を以て高知県の南海岸を守備し、一部を以(もっ)て徳島県の沿岸を防備することになった。>
 <其(その)当時我師団の編成は、師団司令部、歩兵第十二聯隊、同第四十三聯隊、同第四十四聯隊、騎兵第十一聯隊、山砲兵第十一聯隊、工兵第十一聯隊、輜重兵(しちょうへい)第十一聯隊、衛生隊、野戦病院などより成り、各部隊は何れも皆戦時編成の最も充実した部隊で、而(しか)も其装備は最新式の最も勝(す)ぐれた兵器を一番多く持ち、将校以下大部分現役の新進気鋭の勇士に満ち、其(そ)の素質が特に優秀で、其上(そのうえ)永年ソ満国境に於て、敵を目の前に見て鍛えに鍛えた最も精鋭な部隊であった。其(その)総兵力は、約二万五千人であり、而(しか)も其(その)団結が鞏固(きょうこ)であるから、其(その)威力を発揮すると、実に恐るべき戦斗力を発揮することが出来る。
 当時四国防衛に任じた四個の師団の中、第三百四十四師団の如(ごと)きは、編成当初兵士には持たせる小銃も銃剣もなく丸腰で、水筒の代用品として竹筒を腰にぶら下げていた程であり、而(しか)も老兵で訓練も不十分であった。之等(これら)の師団と比較すると、我(わ)が第十一師団は格段の差があり、四ケの師団の中、最も精鋭な師団として軍方面は勿論(もちろん)、官民からも一番信頼されていた。>

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