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2012.02.01

【美術の勉強の時間】 構図の動静

 構図とは、絵画などで仕上がりの効果を配慮した画面の構成で、画面にどういうふうにものを入れるかということです。 
 いくつかの構図を紹介します。

 ○ 水平・垂直構図

 水平・垂直構図とは、画面を水平や垂直に分割したり、水平・垂直軸に合わせて対象物を配置するといった構図のことです。古典主義の作品に見られる、明快で単純な構図です。
 横方向へ伸びる水平線は安定感を表現でき、縦方向へ伸びる垂直線は上下への緊張感を表現する効果を生みます。

 ○ 対角線構図

 対角線構図は、不安定な動きで画面に動感が出ます。
 ルネサンス美術が左右対称や均衡を重視するのにたいして、バロック美術の作品の特徴としては、この対角線構図などがあげられます。
 バロック美術は、16世紀末~18世紀初頭にかけイタリアから始まり、ヨーロッパ各国に広まったバロックと総称される様式にもとづいた絵画や彫刻などの美術のことです。

 ○ 対角構図プラス倒立三角構図

 対角構図プラス倒立三角構図は、対角線構図に頂点が下になっ三角形の構図をプラスしたものです。ロマン主義が駆使しました。劇的場面、激しい感動、不安定感を表現するときに有効とされています。
 この構図をつかったものにフランスのロマン主義派のテオドール・ジェリコーの油彩画「メデューズ号の筏(いかだ)」(1818年~1819年)があります。この絵は、フランス海軍のフリゲート艦メデューズ号が1816年7月5日、難破した際に起きた事件を表しています。少なくとも147人の人々が筏で漂流しました。生き残った15人も、飢餓、脱水、食人、狂気にさらされました。

 構図では水平線をどこにとるか(位置)も大事な要素です。
 たとえば、平野と山と空の風景を描くとします。
 水平線の位置を下に配置した絵は、空が大きく入り、画面に広々とした印象を与え、のどかな平安な、空想的な印象になります。
 水平線を上に配置した絵は、現実的な印象になります。
 画面中央に水平線を配置した絵は、実体と空間が二等分され、見せたい部分が空なのか平野なのかわかりにくい印象になります。
 この3つ目の例としては藤島武二の油彩「日の出(伊勢朝熊山よりの眺望)」(1930年)があります。

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