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2012.02.27

高知県議会議員のみなさんへ 高知短期大学存続・充実のために、お力を……。

   メールアドレスのわかる県議には、以下の私の手紙をメールで、お送りしました。藤原義一

     ………………………………………………………………………………

 

高知県議会議員のみなさまへ

 夜間の2年制の大学、高知短期大学の存続・充実のために、お力をお貸しいたただけませんでしょうか。
 

            2012年2月27日

             藤原 義一

 県議会開催中の忙しい時期とは承知していますが、長い手紙で失礼します。
 2月21日の2月県議会で、尾﨑正直知事が提案説明で高知県の夜間の大学教育につき高知短期大学の廃止を提案し、議員のみなさんに討論をよびかけたことに衝撃を受けました。これは議員のみなさんに知事をたしなめていただき、高知短期大学の存続・充実への道を切り開いていただかなくてはという気持ちで、この手紙を書きました。お読みいただければ幸いです。

 【高知短期大学存続についての私の立場】

 はじめに私の立場をのべておきます。
 私は、60歳で東京の職場を退職し、高知短期大学社会科学科(2年制)に通い、引き続き4年制大学に編入し、この3月に卒業予定です。 4月からは昼間、「大東亜戦争(アジア太平洋戦争)下の高知県」についての調査をしながら、夜は高知短期大学専攻科(1年制)に通い、①県民所得最下位の高知県の実情、②なぜ、こうなったのか、③どうすれば、ここから浮上できるか-を勉強したいと思っています。高知短期大学大好きの人間です。
 高校卒業程度の学力があれば、どんな年齢でも受験できる夜間の二年制の大学(社会科学科で定員120人)は、この県民所得全国最下位の高知には、どうしても必要です。これはアメリカ流にいうなら「99%」のための大学です。県民所得は全国で最下位で貧しい人々が多いのに、県内に大学教育の場が極端に少なくて、多くの人が県外で学ぶことを余儀なくされている高知県には、ぜひとも必要な学びの場です。
 高知短期大学の機能は残すが、組織はなくするという議論がありますが、現実の高知短期大学の機能は、つぎのようなものだと思います。
 社会科学科(2年制) ① 受験資格は、高校卒業程度の学力を持つ18歳から21歳までの人(試験科目は現代社会のみ)と22歳以上の社会人(試験は、「志望理由書」の提出と面接のみ)である。② 2年間の夜の授業や集中講義などで社会科学、歴史学などの一般教養科目、外国語学ぶことができる。単位数は限定されているか高知県立大学の授業も受けることができる。 ③ 2年間の授業料で3年間、4年間学べる長期履修制度がある。④ 必要な単位を取得すれば短大卒業者としての資格が得られる。
 専攻科(1年制) ① 短期大学卒業程度の学力があれば、何歳の人でも受験することができる。③ 1年間の授業料で2年間学べる長期履修制度がある。
 この機能を残すのには、組織を残す以外にはありえません。
 以下、この問題にたちいってのべていきたいと思います。

 【みずから組織した委員会や意見募集の結論とは違う行動です】

 「衝撃を受けました」と申しますのは、私の頭の中には、2つの前提があったからです。
 【その1】 知事が委嘱した委員会の結論は夜間の2年制大学は存続を。
 高知短期大学の将来は、知事が委員を委嘱した県立大学改革にかかわる永国寺キャンパス検討委員会の2010年3月の「報告書」ではつぎのようになっていました。
 「……高知短期大学の今後のあり方については、新たな社会科学系学部の設置状況を踏まえ、同学部との連携による社会人教育の充実や効率的で柔軟な大学運営の観点から、検討すべきである。
その際、短期大学として存続させることや、社会科学系学部を設置する大学の短期大学部として組織を再編することなど、その設置形態についても検討すべきである。」
 いずれにしても夜間の2年制の大学、夜の学びやは残していくという結論でした。
 【その2】 パブリックコメントでは106対2で「高知短期大学存続を」。
 昨年秋になって高知短期大学、高知県立大学を運営する高知県公立大学法人(南裕子理事長)は、10月24日の第3回理事会で高知短期大学を廃止する案を決めました。そして、県などは、12月に、この報告書の結論を否定する案、「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」(永国寺キャンパス整備等検討チーム=高知県文化生活部・高知県立大学・高知工科大学・高知短期大学)を資料として提出しました。これは、高知県の夜間の大学教育は ①高知短期大学は廃止する ②高知県立大学文化学部を拡充、高知工科大学に新社会科学系学部を設置し、両校で「土日夜間開講の検討」するというものでした。
 この案について、県は、県民の意見を問いました。1月4日~2月2日の期間に公募した「高知短期大学の今後の方向性」についての意見(パブリックコメント)です。提出された意見のうち、高知短期大学の存続を主張するもの106件、高知短期大学の廃止を主張するもの2件でした。
 県民的には「高知短期大学は存続を」ということになりました。
こうしたことを熟知している知事が、なぜ、みずからの組織した委員会の結論やパブリックコメントの結果とは反対のことをいうのでしょうか。

 【高知短期大学は、素晴らしい大学です。】

 高知短期大学の受験資格は、創立以来、高校卒業程度の学力のある人で年齢は何歳でもよいということになっています(正規労働についているものが何%以上とか、3年次編入希望者は何%以下、などの条件はつけられていません)。
 たとえば、創立時の高知短期大学の学則の第13条では以下のようになっています。
 高等学校を卒業した者。通常の課程による十二年の学校教育を修了した者。通常の課程以外の課程により、これに相当する学校教育を修了した者。外国でこれに相当する学校教育を修了した者。文部大臣の指定した者。その他本学で高等学校卒業者と同等以上の学力があると認めた者。
 現行の高知短期大学学則の第8条では、以下のようになっています。
 高等学校又は中等教育学校を卒業した者。通常の課程による12年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条第1号から第5号までに掲げる者。本学において、個別の入学資格審査により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、18歳に達したもの。
 この学則にもとづいて学生募集がされ、運営されているのです。
 高知短期大学の現在の学科は、社会科学科(高校卒以上の学力。定員120人)、専攻(短期大学卒業以上の学力。定員15人)の2つです。
 高知短期大学、私の体験でも素晴らしい大学です。
 専任教員による国際経済学、国際法などは未知の分野でしたので目を見開かされました。ほかの大学・研究機関からの講師による西洋近代史、土佐の自由民権運動の歴史、日本の戦中史も名講義でした。俳句の授業は実践的でいくつも俳句が生まれました。いずれも基礎的なことを踏まえて専門的な内容をわからせるという丁寧な授業でした。英語も、数十年学んでいなくてもOKという授業を受けて、力をつけることができました。
 18歳から70歳代までの学生が、いろんな背景を背負って入学してきています。試験前に18歳から60歳代までの学生が試験前に同じテーブルで学び合っている姿は、ユニークな光景です。
高校生の時のサッカーの試合中に落雷にあい、盲目で車いすの生活になった青年が学んでいます。彼と「ともに学ぶ会」が生まれて、彼のケア、勉強の援助をしています。
 ほとんどの人が高知県に残り、高知の経営や地域を支えています。
私と同世代の卒業者を見ても、新しく会社を立ち上げて社長になった人、ふたたび専門学校の講師として働くようになった人、町会長や老人会長をやりはじめた人と、みな、それぞれの場所でがんばっています。

 【学長、知事、県議会も高知短期大学存続を歓迎していました】

 高知短期大学は、設立された1953年以降、県立でしたが、2011年4月に、高知県公立大学法人ができ、これが高知短期大学、高知県立大学を運営することになりました。尾﨑正直知事は、理事長に南裕子さんを任命しました(両大学の学長にもなりました)。
 高知短期大学が存続し、充実していくことを国の行政や知事、県議会、学長も歓迎していました。
[学長] 南さんは、さっそく、高知短期大学の学長として「公立大学法人 夜間開講男女共学 高知短期大学 大学案内 2012」の冊子に「長い歴史のなかで、本学には多様な背景をもつ学生の個別のニーズに対応した教育を行うノウハウを培ってきました。学生による自主的な支援組織『ともに学ぶ会』との協調は外部からも高く評価されています。また、『開かれた大学』『地域に根ざした大学』として、地域の方々と共に『高知学』を育てています。」などと大学の良さを強調し、受験をと呼びかける文章を掲載しました。

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 文中の「ともに学ぶ会」は、落雷にあい、盲目で車いすの生活になった青年の勉学を支える教員や学生のグループのことです。
 【独立行政法人大学評価・学位授与機構】 2011年、独立行政法人大学評価・学位授与機構が、高知短期大学の認証評価を実施をしています。同年3月のその結果について、高知短期大学の関根猪一郎副学長は、つぎのように報告しています(「高知短期大学学友会会報 灯(ひ)」第17号。2011年10月24日)。
 「基本的な評価は、『高知短期大学は短期大学設置基準をはじめ関係法令に適合し、大学評価・学位授与機構が定める短期大学評価基準を満たしている』というものです。また、『主な優れた点』として①長期履研修制度を導入、②社会人入試を重視し、幅広い年齢層の学生の受け入れ、③「ともに学ぶ会」との協調による障害ある者への支援、以上の四点が挙げられました。本学を訪れた認証評価委員のお一人が語った『夜間教育の灯を消さないでください』という言葉が今でも私の胸に響いています。」
 【知事、県議会】 2011年7月11日の高知県議会は、知事から提案された高知短期大学の存続を前提とした「高知県公立大学法人中期計画(案)」(2017年3月までの計画)を原案どおりに承認しました。たとえば、こんな内容でした。
 教育の成果に関する目標、「県内唯一の夜間課程を設置する大学として、社会人をはじめとする多様な学生の教育をつうじて、豊かな人間性及び教養を備えるとともに、社会科学の基本的な力量を身に付けた、地域社会の主体的で創造的な担い手となる人材を育成する。」
教育の内容等に関する目標、「現実から学ぶことを重視し、教養教育及び社会科学の専門教育の連携を図り、県民ニーズに対応したカリキュラムを編成することによって、短期大学にふさわしい教育の場を確保する。」

 【南学長の突然の心変わりでつくられた高知短期大学廃止の案】

 昨年秋、南裕子学長は、突然、心がわりして高知短期大学の廃止を打ち出しました。南学長が、なぜ、こういうふうになったのかは、私にはいまだにわかりません。いまあきらかになりつつある、その過程について紹介します。
 [10月6日] 高知短期大学教授会が開かれました。「高知短期大学の教授会には学長は出席しないことになっていますが、その日には学長が教授会に出てきて高知短期大学の発展的解消について説明しました。それについて教員からは賛成の意見は出ましたが、反対の意見はでませんでした。南学長の提案について賛否の決はとりませんでした」(2月25日の関根副学長らの言葉をまとめたものです)。
 [10月24日] 高知県立大学法人の第3回理事会が開かれ、「短大の発展的解消」の方針を決めました=4号議案。その内容は、高知短期大学の廃止と高知県立大学文化学部に「科目等履修制度、聴講制度、長期履修制度、土日夜間開講、公開講座、社会人入試など」の制度を「設けることを検討する」ということでした。この日は、2011年度補正予算(案)=1号議案、2012年度予算編成(案)=2号議案、給与改定=3号議案、5項目の規定制定および改正=5号議案も「審議」され「議決」されています。ほかに、9項目の報告事項等がありました。しかし、議事録によると会議全体の時間は午後3時45分から55分までの10分間でした。
 [12月7日] 南理事長が尾崎知事に高知短期大学の「発展的解消」を提案します。
 [12月9日]  高知県は、高知県の夜間の大学教育をなくする「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」(12月9日。永国寺キャンパス整備等検討チーム=高知県文化生活部・高知県立大学・高知工科大学・高知短期大学)を県議会に出しました。
 これは、理事長の突然の心がわりが県政の討論テーマになっていく4か月間の過程です。
 いずれの段階でも高知短期大学を廃止する合理的な理由は、説明されていません。

 【「4年制の夜間のコース」は「基本方針(案)」には入っていません。】

 南裕子学長らは昨年11月、高知短期大学の学友会役員、在学生に、①2年制の夜間の大学は時代に合わないので廃止する ②その代わりに高知県立大学文化学部に4年制の夜間のコースをつくる、定員はまだ決めていない、と説明しました。高知新聞の12月8日付朝刊にも、高知県公立大学法人の永国寺キャンパス改革案が実現すれば「本県にはなかった四年制大学の夜間コースができることになる。」という記事がでました。
 しかし、私が高知県立大学法人に情報開示請求をしたところ、この「高知県立大学文化学部に4年制の夜間のコースをつくる」を決めた文書は、どこにも存在しませんでした。これは、どこで決まったものでもありませんでした。
 実際に、県議会に出された「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」は、夜間の学びの場について南理事長がいっていた①のみが入っていて、②はありませんでした。
 年末になって、「高知県立大学文化学部に4年制の夜間のコースをつくる」が「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」にはないことが県民にわかり、南裕子理事長の手法についての批判が強まるなか、南理事長らは、実は、その構想は「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」にはないけれど、別にあるともとれる弁明をはじめました。
 1月25日に高知県公立大学法人の「高知県公立大学法人の基本方針について(FAQ)」が、そうです。
 2月21日の知事の2月県議会での知事の提案説明中に発表された県の「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)の意見募集の結果について」も、同様です。「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」にはない「高知県立大学文化学部に4年制の夜間のコースをつくる」、それは、こんなものですという内容が語られています。
 知事も提案説明で、高知県立大学法人などの「方針」を踏まえた形で、「両大学(高知県立大学、高知工科大学)とも大学入試センター試験を必要としない社会人特別入試制度を設けること、さらに高知県立大学は、社会人が夜間や土日に受講し4年間で学士の資格を取得する仕組みや、4年分の授業料で4年を超えて最大8年まで学ぶことができる長期履修制度を設けることとしております。」とのべました。
 前述したように、これらの「高知県立大学文化学部に4年制の夜間のコースをつくる」は、昨年12月の「永国寺キャンパスに関する基本方針(案)」にはないものです。

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