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2012.03.13

花咲く春に。 藤原義一ミニ歌集

Ill_sakura13

 夜学ぶ 短大を出る 老若へ
 祝いの品の 
 わが花歌集

 

 二〇一二年三月二十日に高知短期大学を卒業する仲間たちへ贈る僕の短歌集です。
 僕と一緒に入学して「四年の長期履修」で、卒業する人もいますね。
 よく学びましたね。尊敬しています。

 この短歌の花束を贈ります。
 学び続ける仲間の一人として。
 
     

夜の二年制の大学の灯

「この学校 解消します」
理事長の 理由は一つ 
「時代にあわぬ」

「学校を みんなで守ろう」 
学内に 手書きポスター 
はられていったよ

人生を 良心貫き 生きようと 
女性が歌う 
研修のバス

受験生 横浜から来た 六十四 
「第三の人生」 
始めるという

つぎつぎと 
「存続させよう」 メール来る 
ぽかぽか陽気の 冬の日のこと

目を合わせ
「お読みください」 ビラ渡す 
守りたいです 夜の学びや 

「残そうよ。夜の短大」 
わが「保護者」 
街頭に立ち 署名すすめる

「ありがとう!」 
ハンドマイクの 声弾む 
夜の学びや 守れの署名

わが大学の最後の後期試験

雲のこと 「クルン」というのか
いい響き
ハングル受講 一年になる

一日を
五十四もの ハングル文 暗記にあてて 
明日に持ち越す

「チュワヨ(いいですよ)」まで 忘れはててる 
その前夜 
ハングル試験 前途は多難

先生の 「すれすれですね」の 判定で
ハングルテスト
「うわーっ、合格!」

懸案の 「ゴッホと浮世絵」 まとめてる 
美術の試験 
三日後にある

浮気して 
戦跡調査も 進めてる 
「五日後、行く」と 約束したよ 

「わからない」 友にメールを 送ったら 
「それは、こうよ」と 
教えてくれた

「抜頭の 読み方書け?」に
つまづいて
「伝統文化」 上着脱いでる

七問の 江戸の文書を
解いている
「あと十分」に 追いつめられてる

六十五歳の誕生日を前に

「『要するに』 何ていいなや。生意気な」
六十四に
妻の説教

役所から
「前期高齢者」の 認定証
届いていたよ 誕生日前

誕生の 祝いケーキ ついている
メールがきたよ
うれしくってさー

高知短期大学専攻科

あと一年
夜の学びに 入りたい
「私は保護者 もうやめたから」

専攻科 願書出したよ
決断し
六十五歳で また一年生

わが番号
五〇一も そこにある 
ホームページで 合格を知る

わが家の花たち

いただいた サクラサウ花
窓際で
あったかそうに 咲いている朝

「花よ咲け!」 
水やるたびに 生まれくる 
小さな虹に 見とれてるとき

入口の
ニオイツバキが 咲き始め
客くるその日 待ちわびている

青空を 背景にした ツバキ撮る 
にぎやかイベント 
公園の隅

いま、やりたいこと

「彫塑やる」 メールの返事
「作品で おどろかしてね」  
うん、そうしたい

軍事史の 年表にある 「義勇隊」
調べぬきたい 
書き始めたい

いただいた
「わが家の戦争」 整理する
企画展は もうすぐ始まる

さよなら原子力発電所

同年輩 沢田研二も
「バイバイ」と
原発ノーを 歌うこのごろ

繁華街
一千人の デモのなか
太鼓たたいて 原発なくせ

やっぱりね パレードの輪から 飛び出して
写真撮ってる
ブログに載せたい

若い友たちのこと

「ああ、君は あの娘(こ)が好きか」
率直な アクションを見て
僕もわかった

「大丈夫?」 
心配顔が うれしくて 
心がホッコリ あたたかくなる
 

会うたびに にこっと笑って 斬りにくる
娘の世代の 
愛らしいこと

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