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2012.12.21

高知県香南市当局の答弁。「夜須町千切の砲台跡につきましては、測量の方を行いまして史跡指定の方向で取り組んでおります。」。

 アップされた高知県香南市議会の議事録に注目しました。
 二議員が、本会議の一般質問で同市夜須町の呉鎮守府第十一特別陸戦隊の手結(てい)砲台の保存について質問しています。
 市側の答弁は「夜須町千切の砲台跡につきましては、測量の方を行いまして史跡指定の方向で取り組んでおります。」
 うわおおーっ、すごい。
 歴史は前を向いて動いている。

 香南市議会議事録から
 2012.08.09:平成24年第42回定例会(第5日) 山崎朗議員の一般質問から

 ◯山崎朗議員 3点にわたりまして一般質問を行います。
 まず、平和行政への取り組みについてお伺いをいたします。
 ことしも広報の8月号が届けられました。毎年毎年、特に戦争の記憶を風化させないという編集委員会の強い意志を感じております。その努力に敬意を表したいと思います。
  ことしは、赤岡町の公家さん、85歳の方の従軍看護婦としての体験談が述べられておりました。その記事の中で、最後の端にこういう文章があります。「戦争 の悲惨さ、残酷さを知っているからこそ戦争は二度と繰り返してはいけないと伝えたい。今の平和の世の中が後世まで絶えることなく続くことを願ってやみませ ん」、こういうことを語られております。この国の8月には、6日があり、9日があり、15日があります。それぞれ広島、長崎、そして終戦の日であります。
  同時に、県都高知市にも7月4日の大空襲があるように、それぞれの地域ごとに、また、それぞれの各家庭ごとに戦争の傷跡、記念日がございます。先日、野崎 議員の案内をいただきまして、上岡にある被爆の碑の記念碑を見に行きました。あの上岡で昭和20年5月3日、B29による爆撃があったことが記されており ました。地区民7人、地区外1人、軍人2人、計10人が亡くなっておられます。戦後50年を経た1995年8月15日に恒久の平和を祈念して被爆の碑を建 立する旨が記されておりました。
 また、住吉海岸には、旧海軍特攻隊震洋隊の爆発事故の記念碑がございます。昭和20年8月16日6時過ぎに、一 瞬にして111人の命がとびました。毎年行われます慰霊祭も昨年の報道では、2年前からもはや生き残った元隊員の参列者はいないということであります。遺 族もわずか3人の参列であったそうでございます。参列者は減り続けております。
 そして、また昭和21年6月17日には、赤岡海岸での機雷で9人 の幼い命が奪われております。私も遠い昔にそういうことを父親たちから聞かされたような記憶がございました。戦争後、約1年して亡くなられております。5 年前の8月号の広報で、多くの市民に衝撃を与えました垣本一男さんという方の記事が載っております。「肉片が散らばり、どれがどの子かわからなくなってい た。遺族は「この帯ひもはうちの子じゃ」「頭のはげのある子はうちの子だ」と亡がらを持って帰った」ということが記事になっております。そして、また毎年 香南市主催で行われます戦没者追悼式も、昨年は出席者がわずか約250人と激減をいたしております。
 昨年の10月、そしてことし4月と夜須町の 山林の中に旧海軍砲台跡が発見されたという記事が報道をされました。夜須町のこの砲台跡は、非常に戦争遺跡として価値の高いものだと言われております。終 戦間際に米軍の本土決戦に備え旧日本海軍が築いたもので、コンクリート製の砲台跡は、県内で初めてとのことでありました。
 今、全国各地で記憶の 風化を防ぐためにこうした戦争遺跡調査や保存活動に各地の市民レベルで取り組んでおります。この夜須町の大砲の向けられた先には、旧海軍航空基地、高知龍 馬空港があります。この高知県は、土佐湾を望み、あの沖縄に続いて米軍の上陸による地上戦が行われる強い可能性があったということが報道されております。 沖縄の次にこの高知県がねらわれていたわけでございます。この夜須町の砲台跡の地権者の方は、平和教育に利用することはオッケーだという話がございます。 早急に測量も含め、看板設置あるいは保存方法への取り組みを行うべきだと思います。
 そこでお伺いをいたします。
 1点目、2点目関連を いたしておりますので同時にお伺いをいたします。南国市は、あの前浜掩体壕、これを南国市史跡に指定をしております。本市としてもこの夜須町の旧海軍砲台 跡、県内初と言われております。この砲台跡あるいは震洋艇や赤岡町海岸での機雷による子どもたちの悲劇、野市の上岡地区の爆弾投下など戦争遺跡の保存と戦 争体験の継承に取り組む責任が市にあると思います。地元地域での歴史の悲劇を踏まえ、戦争遺跡保存と戦争体験の継承にどう取り組むのか、また、将来に向け て本市の平和行政に取り組むのか、お伺いをいたします。
 また同時に、体験を正しく伝えるためには、時間が急がれております。皆さん高齢化をいたしております。資料整理、遺跡の保存方法、平和行政への取り組みを教育委員会の生涯学習課等で検討する考えはないのか、お伺いをいたします。
 ◯松木雅久教育次長 平和行政の取り組みについてお答えをさせていただきます。
 まず、戦争遺跡の 保存でございますが、本市には、議員も紹介していただきましたように野市町上岡の被爆の碑や夜須町の震洋艇の出撃地の碑を始めまして吉川町の海岸から上げ られましたグラマン戦闘機のエンジンとプロペラ、また、夜須町で最近発見されました旧海軍のコンクリート製の砲台跡など数々の戦争遺跡がございます。ま た、市の文化財センターには、戦争中の生活、また、暮らしを伝える貴重な資料も寄贈され、展示をしているところであります。このような戦争遺跡や貴重な資 料は適切に管理、保存されなければ歳月とともに風化し、戦争の悲劇を後々に残し、また伝えていくことはできなくなることから、この戦争遺跡は、埋蔵文化財 の包蔵地もしくは史跡として指定し、適切な管理のもとで保存し、後世に伝えていくべきと考えております。
 次に、戦争体験の継承でありますが、こ れまでにも8月15日の終戦記念日に合わせまして毎年広報8月号で戦争の記憶を風化させないために平和について考える特集を組みまして、市内で起こった悲 惨な出来事、また体験などを紹介しているところであります。こうした戦争での体験をされました方々もご高齢となりまして、直接語られる方も年を追うごとに 少なくなってきております。こうした方々の戦争体験を後世に伝えるためにも記録映像もしくは冊子として残していきたいと考えております。
 次に、 平和行政の取り組みでありますが、戦争遺跡、これは香南市も数々の戦争遺跡がございますが、戦争遺跡や戦争中の暮らしなどの資料を保存しまして、またそれ らを後世に残すとともに戦争の悲劇、悲惨な出来事などの体験を風化させないようしっかりと後世に伝えていく中で、児童・生徒だけではなく、多くの市民の皆 様にも平和について考えていただき、戦争のない恒久平和を願う平和学習、平和行政を教育委員会だけではなく市を挙げて取り組むことが大切であるとも考えて おるところであります。
 次に、生涯学習等での検討でありますが、これらの戦争遺跡の保存であったり、また戦争の悲惨さ、体験などを後世にしっか りと伝えていくための資料の整理また遺跡の保存、戦争体験の継承、こういった具体的な方法につきまして、またそれらの活用など平和行政への取り組み、これ につきましては生涯学習課を中心に実施してまいりたいと考えております。
 以上です。
 ◯山崎朗 議員 教育委員会のしっかりした答弁をいただきました。ありがとうございます。これが南国市教育委員会の発行している「掩体は語る」というパンフレット で、この中でも吉川村の天然色市場ですか、ここに保存されているプロペラとエンジンとかいうものもあります。また、こういう掩体物語、市民の方々がつくっ たものですけれども、当時の戦争の南国市での記録、こういうものも小冊子として書かれております。またこの掩体壕では、毎年掩体コンサートとして地元の小 学校、中学校あるいは高知センター合唱団とかいう方々が平和を願ってコンサートをやるとか、それから高知市におきましては新京橋の七夕とか、あるいは映画 とか、語りとか、そういうことが約1週間ぐらいにわたって繰り広げられております。
 市長にお伺いをいたしたいと思います。先ほど次長が述べられ ましたように、教育委員会だけの取り組みではなくて教育委員会、そして市長部局、垣根を超えた平和行政への取り組みが大事だろうと思います。この香南市は 合併してすぐに非核平和宣言都市を宣言したまちでもあります。庁舎には大きな垂れ幕が飾っております。市長の強いリーダーシップにおいて香南市として平和 行政にはしっかり取り組んでいくんだということの見解をお伺いをしたいと思います。
 また同時に、市民レベルでも今後いろんな平和行政への取り組 みを私たちは進めていきたいと思っております。ことし12月には、野市9条の会が野市の図書館を借りまして平和を願う文化祭を行います。こうした市民レベ ルでの平和を願う方々へのご支援もお願いをいたしたいと思います。そうしたことにつきましてご答弁いただきたい。
 ◯清藤真司市長 山崎議員の質問にお答えをいたします。
  香南市として平和行政への取り組みということでございますが、我々は、命のとうとさ、そして、平和の大切さということを後世に語り継いでいく、引き継いで いく、そんな義務があるんではないかと思います。そういったことで先ほど市長が申し上げましたが、教育委員会だけでなくいろんな関係機関、市も当然連携を して取り組んでいくことが大切ではないかと思います。
 また、いろんなそういった活動に対しての支援ということでございますが、今後どういった支援ができるかも含めて検討してまいりたいと思います。

 2012.09.24:平成24年第43回定例会(第2日) 野島利英議員の質問から

 ◯野島利英議員 13番 野島です。
 今回は、香南市の文化行政について質問をいたします。
 (中略)

 ◯野島利英議員 
 (中略)
 次に、夜須町千切の山中で旧日本軍の砲台跡が発見をされたと新聞等で大きく報道され、8月議会で山崎議員からも指摘もありましたが、その後、活用の計画は 進んでいるのかお尋ねします。また、吉川町に保管をされている太平洋戦争当時のグラマン戦闘機のプロペラ、エンジン、野市町上岡にある被爆の碑、南国市の 空港付近の掩体など、関連性のあるものと一緒に取り組みが必要だと思いますが、お考えを伺います。
 ◯岡本光広生涯学習課長 戦争のことを後世に語り継ぐということは、非常に意味深いことだと考えております。過日、夜須町千切の砲台跡につきましては、測量の方を行いまして史跡指定の方向で取り組んでおります。具体的には、史跡指定をする場合におきまして は、地権者の方の了解やその範囲指定の問題もございますが、今後、市の文化財保護審議会への諮問を行いまして取り組んでいきたいと考えております。活用方 法につきましては、どういう方向で進めるか、具体的にはもう少し時間をいただけたらと思います。
 また、文化財振興保護係では、毎年テーマを決め まして市内の文化財を循環する文化財めぐりという企画も行っております。吉川町に保存されているグラマンのプロペラ、エンジン、上岡の被曝の碑、また南国 市の掩体壕などの戦争遺跡につきましては、巡回して学習ということも今後企画していきたいと考えております。
 以上でございます。

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