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2013.03.17

短歌集  古城の下の学び舎で  藤原 義一 【二〇一三年三月二十日に卒業する、あなたへ】

 短歌集 古城の下の夜の学び舎で

Photo_2

    藤原 義一(ふじはらよしかず)

    bqv01222@nifty.com

  高知短期大学の社会科学科、専攻科を、きょう卒業するみなさんへ、何かプレゼントをと考えましたが、いいものが思い当たりませんでした。それで、三月十七日から、こんな歌集をつくりました。

 私は、高知大学文理学部文学科を三年生の終わりにやめました。美しい下級生に夢中になって、学費が続かなくなってと理由はいろいろでしたが……。その後、東京都で働いていましたが、その間、何回も試験のときに問題が解けない夢を見て「わーっ」と目覚めました。

 六十歳で仕事をやめ、「再チャレンジ」のために、高知短期大学社会科学科に入れてもらいました。卒業して、香川県の徳島文理大学文学部文化財学科に編入し、昨年三月に卒業しました。学芸員の資格をとりました。

 そして、翌四月に高知短期大学専攻科に入学しました。その専攻科での日々をうたったものです。

 「あす卒業。おめでとうさま」 うれしいよー 娘の世代の 友のひとこと

 作品は、ブログ「ブログ高知」などに発表してきたもののなかから選びました。ブログ高知には、「ブログ高知 藤原義一」で検索していたただければ、ご訪問いただけます。表紙のイラストは、娘の世代の女性が、「高知短期大学存続のために使って」とプレゼントしてくれたものです。彼女は亡くなりましたが思いは継いでいきたい。

                二〇一三年三月二十日

高知短期大学専攻科を受験しました

 あと一年
 夜の学びに 入りたい
 「私は保護者 もうやめたから」

 専攻科 願書出したよ 決断し
 六十五歳で
 また一年生

 わが番号 五〇一も そこにある
 ホームページで
 合格を知る

高知短期大学の入学式

 「廃止せよ」 暴風の中 入学の
 一二三人
 夜の短大

入学の 五十歳から 十四人
 最年長は
 どうも僕だね

 受験生 横浜から来た 六十四
 「第三の人生」
 始めるという

 「残そうよ 夜の短大」
 入学式夜
 つどいのさなか

 「私も 会に入るわ」
 うれしいね
 新入生も 学び舎守れ

 高知城 光の祭典 いい感じ
 「希望」の文字に
 ジーンときちゃった

夜の教室の仲間たち

 職場から 駆けつけてきた 女子学生
 仕事着のまま
 学生になる

 「毎日が 感動です」と
 六十四 
 夜の二年の 女子学生です

 毎回が 一番の前の 女子学生
 たぶん食い入る
 目をしているよ 

 ゴマシオも 「うん、うん、うん」と
 体(たい)ゆすり
 聞き入ってるよ 学びの授業

 まっすぐに 前を見つめて 聞いている
 盲目の君
 夜の学びや

 半年の 授業の最後
 パチ、パチが まきおこってる
 夜の学び舎

カミナリにうたれた少年

 「カミナリに うたれた少年、いま学ぶ」
 学友会展
 写真のまなざし

 車いす、言語障害、盲目の
 青年がいる
 夜の学びや

 「歩行器で 立って歩こう」
 放課後の 訓練見守る
 仲間、先生

 「あの写真、ほめたくないけど よかったわ」
 わが先輩の
 うれしい一言

夜中の部屋のパソコンの前で

 「This is my chair.Will you move, please?」 
 話しかけ 
 ネコをどかせて 夜中パソコン

 「ワオーーーン」と 遠吠えなども しているよ
 スイスイいかない
 夜中の作業

 たっぷりと 書くべきことが たまってて
 一日半を
 不外出にする

 十九本 リポートなどを 書き上げて
 前期の授業
 今夜終わった

高知県立図書館での日々

 きょうもまた
 図書館で会う 社長さん
 戦跡調査の 仲間の一人

 あれこれと 知りたいことを のべたてて
 十数冊に
 向き合っている

 「閉館は、あと十五分」
 きょうもまた 図書館に住む
 老学生が

六十五歳の挑戦

 反戦の 詩人のことを 極めたい
 資料積み上げ
 苦闘のさ中

 槇村の 反戦の詩の 舞台行く
 おお間島(かんとう)は
 こんな地だったか

 抗日の デモに参加し 殺された
 十七人の
 青年の碑よ

 地下にある 拷問室の 闇の中
 わが日本が
 ここでしたこと
 
 大学院 受けるつもりの 六十五
 「無理よね」、「やめちょき」
 否定をバネに

 間島の バスの中でも 「受けますよ」
 マイクで告げて
 われを鼓舞する

 「授業には、出てなかったわね。あのころは」
 十九 知る人
 かたわらにいて

 面接の 準備のために 書いてる
 「長所」の内容
 反省文だね

 この試験 乗り切るための 勉強に
 逃げ込みたいが
 誘いが多くて

 「やっぱりね。ダメだったわね。大学院。」
 リアルな夢みて
 学びに向かう

高知県立大学大学院の合格発表

 だめだった 夢で目覚めた その午後の
 発表を待ってる
 よどんだ気持ち

 掲示はる 手に隠された その場所に
 わが〇一〇五
 あったよ、あったーー

 合格で パッとまわりが 色づくよ
 世界はかくも
 美しかったか

 年下の 合格仲間に
 電話する
 ジワジワジワと 涙出てきた

 合格の 通知の手紙 やってくる
 「入学金だと…」
 妻は「知らんよ」

 大学院 入学許可書
 きましたよ
 ルンルンルンの 六十五歳

二つの論文を書きました

 学友の 心尽くしの ツバキ愛(め)で
 土佐和紙語る
 夜のゼミ室

 「ああ、これで、風船爆弾 つくったか」
 コンリャクのりで
 加工した紙

 地中から 掘り出したという
 戦争碑
 いわれをたずね 図書館にいる

 「紙」を終え
 戦争石碑を 書き直す
 追加の取材 山積みになる

 平和への 論文二つ 書き上げて
 夜の学びの
 一年終わる

なんで高知短期大学を廃止するの?  

 人生を 良心貫き 生きようと
 女性が歌う
 研修のバス

 「残そうよ。夜の短大」
 わが「保護者」
 街頭に立ち 署名すすめる

 「ありがとう!」
 ハンドマイクの 声弾む
 夜の学びや 守れの署名

 高知には やっぱりいるよね 二年制
 夜学ぶ群れ
 若きも老いも

 「そうですよ。あきらめちゃったら 終わりです」
 電話の先の
 陽気に出会う

 存続の ニュースの写真 青空で
 県民の会
 準備伝える

 「あじさい」を 作曲した人
 呼びかけ人
 夜の短大 守れのアピール

 「県民の 会に参加を」
 暑中見舞いは 
 守れ学び舎

 恒例の 花火の音を 遠く聞き
 「なすべきこと」と
 むかいあってる

 きょうもまた ブログに増えた
 存続の 思いを刻む
 三月半ば
 

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コメント

ひさしぶりに訪問。
「保護者やめたから」「入学金、知らんよ」
相変わらずお元気そうな山の神さんですね。

投稿: ひがとよ | 2013.03.20 02:31

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