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2013.06.21

【反戦詩】 荒石桓夫はが「夜の明けぬうちに」が描いた反戦のビラを刷っている姿。

 荒石桓夫は『プロレタリア詩』一九三一年十ニ月号に「夜の明けぬうちに」を発表しています。深夜に反戦のビラを刷っている姿を描いています。

 じりじりと音たてて、灯はなびき
 ろうそくの形もくずれはじめる。
 風は増々たけるのでたった一つの窓を仰げぱ
 鋭きまでに星はまたたいている。
 宿直は炬燵(こたつ)にまるまり
 小使はポロふとんにくるまって、疲れた寝息をきいた外
 人間の影ない深夜の学校
 俺達は窓から忍込んで持出した謄写版--。

 四人の手はかじかんで
 ルーラをすべらす者、紙を揃える者
 二人ずつ交替で物置の隅にがん張る。

 明日は在郷軍人の摸擬動員、
 憎いチャンコロを叩きのめせと
 鼻息荒く血判まで並べて全国へ檄を飛ぱした
 何も知らぬ兄弟達
 俺達貧農に禁物な戦争(××)を
 うまうま奴等のデマに乗り謳歌する。
 司令部からはすきなしに講演士官が来て
 チャンコロを煽るのはソヴェトロシア吐(ぬか)す
 何も知らない百姓達兄弟
 煙の如き愛国(×)心にかられて
 おお、俺達の祖国に憎しみの炎を燃そうとする。
 何んで黙っていられよか
 俺達の血潮は奴等への憎しみに燃ゆる

 昨晩はこの学校の講堂で又--
 検閲士官の「時局(××)問題講演会」だ
 知らず知らずに好(×)戦論に引込まれる兄弟を必ず呼び醒まさずにおくものか。
 寒さは四人の身を震わして
 インクは固り能率は上らぬ
 まだらな無色の反(×)戦ビラ!!
 おお此処には同志の熱意をこめた文字は連っている。
 明晩は暗がりにがんばって
 一枚も残さず手渡すのだ。
 星は凍えろうそく(・・・・)の灯にはく息は
 明日の闘いに決意が辰る
 さあもう一息だ--
 この物置きに夜明けの光のささぬうちに
 家へ帰って冷いふとんにもぐり込もうではないか。

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