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2013.07.23

連載 十三 タイムマシンで「生ける銃架」の十九歳に会い行く 反戦詩人・槇村浩の誕生。【小学生のころは「眞に世界の大帝国」と歌っていました】

 吉田豊道は、高知市第六尋常小学校の児童のころ、大日本帝国の侵略政策を是とする文章を書きます。一九二一年十二月に出た『吉田豊道作 唱歌集』(高知市第六尋常小学校)の中の「日本歴史」(一九二一年十一月、高知市本町自宅で)です。
 以下、抜き書きします。

 (一)我が日の本の光輝ある
    清き歴史は三千年
    動かぬ御代は天つ日の
    光と共に限りなし

 (二)北は樺太千嶋[からふとちしま]より
    南台湾澎湖島[ほうことう]
    曇らぬ御代の御稜威[みつい。天皇の威光]
    暮らす同胞(ハラカラ)七千萬

 (三)豊葦原[とよあしはら]の瑞穂の国
    出す忠君英雄は
    天地と共につきはてず
    いざや語らん其のあとを

 (四)天皇陛下の御先祖の
    天の御神の御孫の
    にゝぎの尊は日の本の
    高千穂峯に降らるゝ
 
 (一四)日清日露の戰役に
    一躍東洋最強国
    大正三年六月に
    起るは世界大戰役

 (一五)聯合軍は大勝し
    我が日の本の帝国は
    国威宣揚三強の
    列に入つて活動す
 
 (一六)建国以来三千年
    敗をばとりし事はなく
    皇統一系連綿と
    眞に世界の大帝国

 (一七)三強国の列に入り
    東洋平和の盟主となり
    国威隆々と輝きて
    萬世不滅果もなし

 天皇の戦争政策に忠実な頭の良い少年という感じですね。
 この文章を書いたあとの、彼の人生のいとなみが「生ける銃架 ― 満州駐屯軍兵卒に ―」を彼に書かせました。

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