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2013.07.23

連載 十六 タイムマシンで「生ける銃架」の十九歳に会い行く 反戦詩人・槇村浩の誕生。【吉田豊道の子ども時代③ 高知市第六尋常小学校の役割】

 吉田は、一九二〇年同年十月二十五日、高知市第六尋常小学校の二年生に転入します。
 この学校の教師らによって吉田の文字についての才能が引き出されます。
 横山鉄太郎医師が、吉田の文才を高知市第六尋常小学校の教師の海治国喜に告げ、海治は、吉田を可愛がり、その文才を特別に育てることになりました。
 一九二一年ころの吉田の身長三尺九寸六分(約九十センチメートル)、体重五貫四百二十匁(約二十キログラム)(貴司山冶、中沢啓作編『間島パルチザンの歌 槇村浩詩集』)。
 一九二一年四月、高知市第六尋常小学校三年生に。主任は、海冶国喜先生。
 このころ、「第六小学校に神童あり」と、高知県下に噂されはじめます。
 同年八月、地理歴史の講演で高知入りした参謀本部編纂官・長瀬鳳輔が旅館で吉田と面会。ナポレオン一世のこと、欧州大戦後の新興国の名、西郷隆盛のことなどを質問、吉田は、それに答えました。長瀬は、吉田の地理歴史の記憶力が絶倫であること、数学の理解力も驚くばかりであるところに感心しました。長瀬は、吉田を養子にと母に申し入れました。当時、吉田は病院の看護婦長である母と二人暮らし。長瀬鳳輔「神童 吉田豊道君」=『新青年』三巻十一号)。
 同年十一月十三日の週刊婦女新聞が「高知の天才児 吉田豊道君」を掲載。「…四歳にして文字を解しその博学多識は人をして舌を巻かしむるもの…」とあります。尋常小学校三年生の吉田が、歴史書五十二冊、地理書三十九冊を所持とあります。
 同年十二月、『吉田豊道作 唱歌集』(高知市第六尋常小学校お伽会)が出ます。この冊子に前述の「日本史」が載っていました。 
 一九二二年四月、吉田が高知市第六尋常小学校四年生に。
 同年五月二十九日、土陽新聞が「“天才児”吉田豊道君」の記事を掲載します。
 同年七月八日、吉田が文部省の塚原督学官の提題で「時事論 支那問題」を書きます。「……あヽ此[こ]の国に統一の使命をもたらして次に出づる大英雄はそも誰ぞ支邦四億の人民其[そ]の人を待つ事や久し」と、結ばれています。
 同年七月、『吉田豊道創作 童謡と童話』(高知市第六・尋常小学校お伽会)が出ます。
 同年八月、『吉田豊道創作 童謡と童話』(高知市第六尋常小学校お伽会)が出ます。
 同年九月、雑誌『新青年』九月号に長瀬鳳輔の「神童吉田豊道君」掲載。
 同年十一月、吉田が、高知を訪問した皇族・久邇宮邦彦に進講します。久邇宮からアレキサンダーについてのべよといわれて「アレキサンダーといっても何人もいる。どのアレキサンダーか」とききかえしました(貴司山冶・中沢啓作編『間島パルチザンの歌 槇村浩詩集』)。
 一九二三年ころ、高知市第四尋常小学校で吉田のおとぎ話を聞く催しが開かれました。吉田は教員にともなわれて出席。聴衆は同校の教師と千人近い児童。同校の児童だった永吉すヽむのそのときの吉田の印象=「……小さな身体で、ひどく頭のデッカイ、ぱっちりと開いた瞳が美しく澄みきっていた吉田君は、ぐるりと異校の教員達に囲まれ、千人近い学童の前で話をするのに、いささかのおくする気配も無く、子供とも思えぬタイゼンたる姿であった……」(吉永すヽむ「あの頃の思い出」=近森俊也編集『ダッタン海峡』二・三合併号)。

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