● 女性「九条の会」高知の「平和の旅」、毒ガス製造の島、広島県竹原市の大久野島に。
二〇〇九年一月十、十一の両日の女性「九条の会」高知の第四回平和の旅の目的地は、広島県竹原市忠海町の周囲四・三キロの島、大久野島(おおくのしま)でした。これに記者も参加させていただきました。
同島では、一九二九年五月から大日本帝国陸軍が毒ガスを製造していました。日本で毒ガスをつくっていたのは二か所で、あとの一つは日本帝国海軍の神奈川県寒川町の施設です。
一行ニ十八人(うち男性六人)は、「大久野島から平和と環境を考える会」の山内正之さんの案内で島内の戦争遺跡をめぐり、毒ガス資料館を見学しました。
野ざらしで残るたくさんの毒ガス缶の土台、巨大の毒ガス貯蔵庫跡……。
ここでつくられた毒ガスが中国で使われたといいます。
毒ガスの原料の一部は高知市の南海化学工業株式会社が供給していたいう山内さんの解説に「えーっ」と顔を見合す人も。
さらに、山内さんは、戦後、占領軍が、この島に集められた毒ガスの処理を担当し、土佐湾にも大量に捨てたと解説。参加者から「いまはどうなっているのかしら。大丈夫かしら」の声が上がりました。
巨大な発電所跡も見ました。
同島ではアメリカ空襲のための直径十メートルの風船爆弾もつくられていて、ここでふくらませるテストをしていたとのこと。
いの町から参加した男性は「伊野町でも工場に佐川高等女学校の生徒が動員され風船爆弾をつくらされていた」と語っていました。
実は僕の母も高知市旭の尾崎製紙で風船爆弾の紙をすかされていました。
宿泊地の「休暇村大久野島」での夕食のときに、旅の感想が語られました。
「日本の中国への加害を深く知らんといかんと思いました」
「実際に見ないとわからない。見てよかった」
なお、同島には、民家はありません。飲料水や食料は他所から取り寄せています。
(二〇〇九年一月十一日 藤原 義一)
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